
水の歴史について説明していきます。
日本は世界でも有数の多雨地域で水に恵まれています。地下に溜まった水が長い年月をかけて地上に湧き出てくるのですが、日本の地下水は地下に留まっている期間が短いためにミネラル分の影響をあまり受けていません。そのため、口当たり滑らかで飲みやすい軟水となるのです。ヨーロッパの水は硬水が多いので、この違いにより料理にも影響が出ています。例えばフランス料理は蒸す、焼くなどの調理法が多いのに対し、日本料理は煮る、炊くなど水を使った料理が多いのです。
日本は年間降雨量が約1800mmもあります。世界の平均は1000mm程度なのでそれをはるかに超える雨量があるのです。そのため、水不足に陥ることもほとんどなく、ダムなど作るなどして有効に利用されています。しかし、日本では四季があるため、季節によって雨量が偏っているので水利用が難しいとも言われています。例えば台風の時期には一時的な豪雨となり、反対に雨の少ない時期には給水制限がなされるほどです。
日本には名水と呼ばれる水が数多く存在しています。これは水環境を訴えるために環境庁が昭和60年から実施している「名水百選」に選ばれたもので、全国各地に及んでいます。名水の背景には、高度経済成長期における都市化で水質汚染が進み、環境汚染が進んだために日本の水環境が悪くなったことがあります。改めて水の大切さを認識するために名水を選んでその地域だけでも環境を守ろうとしたのです。